学校で使える心理学

心理学
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初頭効果

最初に提示された情報によって全体的印象が決定づけられることを初頭効果といいます。

●優しい先生を演じる
●たくさんしたい話があっても一番重要な話を最初にする

最初に優しい先生だと印象付けると、生徒はその第一印象に影響されて、先生と関わる行動をします。

事前の情報(噂など)や合った瞬間の外見(容姿や服装など)は後の行動に影響を与えます。人は最初の印象(予測)が「正しい」ということになるように対人関係を展開させていきます。

「へぇ~、おまえB型なの! 性格○○だよね」と友人から言われる。
(B型本人も)だんだんその○○という気になってくる。
○○に沿った行動を(知らず知らず)取り始める。
○○の性格になっていく。→予言的中する!

始めてAさんを見た印象…「怖そう」
⇒怖そうだから積極的に話せない
⇒話せないから余計に怖く感じる
⇒やっぱりあの人は怖いんだ

褒めると好感度が上がる

①初めは悪い評価をし、途中から良い評価に移行する
②初めから終わりまで、一貫して良い評価をする
③初めから終わりまで、一貫して悪い評価をする
④初めは良い評価をし、途中から悪い評価に移行する

どれが好感度が高かったかというと、④が一番好感度が高く、続いて③、②、①の順番に好感度が高い結果になります。最終的に良い評価をした人に好意を持つという結果になりました。良い評価とは褒めることです。褒めることで、先生への好感度が上がります。好感度が上がることで、生徒との信頼関係が深まるはずです。関係が良好なほど、生徒の学習意欲も高まります。

期待させると頑張る

ピグマリオン効果というものがあります。適度な期待が相手のやる気を引き出し、その結果として期待に応えることです。「あなたならできる」、「期待しているよ」という声かけは、自分は期待されているんだという気持ちになり、頑張ろうという意欲になります。

人は見られていると頑張る

ホーソン効果というものがあります。他者から注目されていると感じると、本来持っているパフォーマンスが発揮されます。顧問がほとんど顔を出さない部活と、顧問が何も言わなくても、顔を出している部活では大きな差が生まれるはずです。生徒への声のかけ方も大切で、「あなたをよく見ているからね」とあえて言うことで、生徒の意欲が向上するはずです。

頼みを受け入れさせたい
生徒へ頼みごとをしたり、本人を成長させたいが、本人はやりたくなさそうだというときに活用できます。

「ドア・イン・ザ・フェイス法」
まず最初に受け入れられないような大きな要請をします。これはわざと断られるための要請です。続いて、本当に受け入れてもらいたいしたい小さな要請をします。大きな頼みごとを聞いた後で小さな頼みごとを聞くと、小さな方がより小さく感じられるので引き受けられやすくなります。
また、大きな要請を断った時の罪悪感が大きく働くため、それを償おうとし受け入れられやすいと考えられます。大きな要請の後に小さな要請をするので、要請されたほうは依頼者が譲歩したと考えられます。すると、譲歩には譲歩で答えなければならないという心理が働き、自分も譲歩してその小さな要請を引き受けるものと考えられています。
この要請法は「ドア・イン・ザ・フェイス法」といい、顔にドアをピシャッと当てられ、追い返されるという意味で、門前払いをされるということです。しかし、2段階要請方法なので、1回目の門前払いは計算済みのテクニックです。


 例部活動の練習
顧問「200mを10本走ろう!」生徒「えー!つらいです…」顧問「わかった!200mを6本にしよう!」

「フット・イン・ザ・ドア法」
引き受けやすい小さな要請をまず承諾させ、それに続いてより大きな要請をすることです。すると大きな要請は受け入れられる可能性が高まります。

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